いつも横浜スケートボード協会(YSA)のHPを訪問いただき、
ありがとうございます!
サイト内の小島秀彌会長の監修による
「スケートボードの歴史」
のコーナー、
もうご覧いただけましたでしょうか。
スケートボードの歴史を
エジプト時代までさかのぼり、
歴史的分岐点を
アメリカと横浜に分けて
年表で記しています。
このコーナーは、
現在進行形で書き足しています。
小島会長が
自らの経験と記憶をもとに
スタッフと事実関係を確認しながら
少しずつ。
今週もまた1つ、
史実を付け足しました。
それは、
「1989年 ダブルテールデッキの誕生」
という革命的出来事です。
ダブルノーズ、ダブルキックとも呼ばれるようですが、
現在の主流となっている
アイスキャンディー型(ポプシクル Popsicle)のデッキの
出発点となったシェイプです。
このシェイプにより、
フリップをしたり、
ショウビットをはじめ様々な回し技が
一般に浸透しました。。
また、
当時はこれより遥かに小さく、
コンケーブやキックもなしでしたが、
同じように前後ほぼ対象のデッキを使っていた
フリースタイルのトリックも融合。
ロドニー・ミューレンで代表されるように、
まさに...
トリック発明のビッグバン!
テクニックの文明開化!
スケート技術が飛躍的に進展しました。
Street Plantのバーンヤードと呼ばれるこのデッキ、
1989年にWorld Industriesが
マイク・バレリーのためにリリースして爆発的に広がり
のちの多くのデッキは
この形を原型に展開していきました。
ダブルテールだけに着目すれば
史上初だったのは...
クラフターのチャック・ハルツがシェイプした
引用:「Thrasher」1989 July
そのことは
インタビュー映像の中で
チャック本人が語っており、
また工房(Schmitt Sitx)の主
ポール・シュミットも認めているようです。
映像:「The History of Board Shapes Part 1」November 6, 2017 By TWS
実はそのポール・シュミット自身、
「1988年、犬用にダブルキックのデッキを作って、
それをトレードショーに出したらみんなが次の年にマネしたんだ」
と悔しそうに語っています...
一方、この第1号のVision V-6。
確かにノーズもテールも上がっていますが、
レールの両サイドが凹んだ独特なシェイプで
ポプシクルとは別の発想から生まれています。
数もそれほど出回りませんでした。
ダブルテールの発想は早かったですが、
フリップをしたかったスケーター達には
レールがまっすぐのバーンヤードの方が受け入れらた、
ということでしょう。
そのせいかどうか知りませんが、
World IndustriesはVisionの型を盗作したんだとか、
いやいやVisionからそのプレス機を譲り受けて作ったんだとか、
いろいろなところで
いろいろなことが
書いています。
果たしてその真相は?
事実をしっかり残したいですね。